料理酒と日本酒の違いは何でしょうか?今回は料理酒と日本酒の違いや、料理酒を日本酒の代わりに使う際の注意点、日本酒を料理に使うメリット、日本酒を使った簡単レシピについて解説します。さらに、料理のプロが調理に使用する「お酒」についても解説します。料理に使うおすすめの日本酒もご紹介します。
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料理酒と日本酒の違いは、飲めるかどうか
一般的な料理酒と日本酒の違いは、分かりやすく言うと「飲めるか、飲めないか」、「塩が入っているか、入っていないか」です。料理酒は、食塩などを添加して飲めないようにしてあります。したがって、レシピに記載されている「酒」の配合通りに料理酒の分量を量ると、料理酒に含まれる塩分によって意図しない塩加減になってしまいます。一方、飲むために作られた日本酒は塩分を含まないので、日本酒を料理に使うと、味のバランスを崩さずに素材の旨味を引き出した調理をすることができます。
料理酒を日本酒の代わりに使う際の注意点
料理酒には塩分が入っているので、料理酒を日本酒の代わりに使う際には一緒に使う味噌や醤油の量を控えめにして、塩加減に注意して下さい。
日本酒を料理に使うメリットとは?
- 旨味成分(アミノ酸)がある
- 素材の臭みを取ることができる
- 風味を良くする効果がある
- お肉などの素材を柔らかくする効果がある
- 調理の最初に使って味を染み込ませやすくする
日本酒を使った簡単レシピ
日本酒は素材を柔らかくしたり味の染み込みを良くしたりするので、高野豆腐や煮付けに最適です。ここでは、日本酒を使った簡単レシピを2つご紹介します。
高野豆腐の含め煮の材料(2人分)
- 高野豆腐 … 2個
- にんじん … 70g
- 干し椎茸(生椎茸も可) … 3~4つ
- 絹さや … 6枚
- A だし汁 … 200ml
- A 椎茸の戻し汁 … 100ml
- A 薄口醤油 … 大さじ1強
- A みりん … 大さじ2
- A 日本酒 … 大さじ2
- A 砂糖 … 大さじ1〜1.5
- A 塩 … 小さじ1/4
高野豆腐の含め煮の作り方/レシピ
- (下準備)乾しいたけを流水で水洗いして容器に入れる。冷水をひたひたに被るくらい入れ、約6〜12時間冷蔵庫に入れて戻す。
- バットなどに高野豆腐を並べ、60℃のお湯を入れて戻す。4〜6等分に切り、押し洗いをして水気を十分に切る。
- 鍋にA(だし汁 200ml、椎茸の戻し汁 100ml、薄口醤油 大さじ1強、みりん 大さじ2、酒 大さじ2、砂糖 大さじ1〜1.5、塩 小さじ1/4)を入れて中火にかける。次に高野豆腐を加えて落とし蓋をし、弱火で約5分煮る。
- にんじんは5mm幅の輪切りにする(大きい場合は半月切り)。干し椎茸は石づきを取り半分に切る(小さいものはそのままでもOK)。絹さやはへたと筋を取る。
- (3)に、にんじんと干し椎茸を加え、再び落し蓋をしてさらに約10分煮る。絹さやを加えて落し蓋をして約1分煮たら味を整えて、粗熱を取って冷蔵庫で冷ます。
- 冷めたら器に盛る。
「ZIP!」で紹介された「サバ白菜鍋」の材料(2人分)
日本酒がサバの臭みを消してくれます。
- サバ … 1尾(小さければ2尾)
- 白菜 … 1/4個
- 豆腐 … 1丁
- えのき茸 … 100g
- 日本酒 … 適量
- 昆布出汁 … 適量
- 卵(締め) … 2個
- ご飯(締め) … 茶碗2杯
- ポン酢 … 適量
- ごま … 適量
「ZIP!」で紹介された「サバ白菜鍋」の作り方/レシピ
- サバを3枚におろして、骨を丁寧に取り除く
- 切ったサバに熱湯をかけて湯通しする
- 昆布出汁にすべての食材を入れて、日本酒を回しかけ約3分火にかける
料理のプロが調理に使用するのは「日本酒の料理酒」
一般的に料理に使われている「発酵調味料」の料理酒は、厳密にはお酒ではなく種類販売免許のないお店でも販売できるので、消費者にとって入手しやすいです。さらに、「発酵調味料」の料理酒は酒税もかからないので、価格がお手頃となっています。
一方、料理のプロが調理に使用するのは「日本酒の料理酒」です。素材そのものの味わいを引き出すお料理が求められる料亭や割烹では、素材の味付けだけではなく、素材を洗ったり、浸したりと調理の様々な工程でお酒が使用されており、不要な塩分の摂取を避けるためにも無塩の清酒が選ばれています。
料理に使うおすすめの日本酒は純米酒
清酒に分類される純米酒はアミノ酸を豊富に含み、料理に旨味やコクを出す効果があるので料理に使う日本酒におすすめです。