できたてのフレッシュさが魅力!日本酒の新酒「しぼりたて」を楽しもう

日本酒には四季に応じて楽しめるお酒があります。
伝統製法を守る酒蔵では、10~3月は酒造りの最盛期。冬から早春は、できたばかりの新酒「しぼりたて」が次々と登場する季節です。酒蔵も酒販店も活気づき、全国から新酒の知らせが届きます。
「しぼりたて」の魅力は、できたての日本酒のはずむようなフレッシュさ。その美味しさを生かす飲み方を知って、たっぷり楽しみましょう。

しぼりたては「日本酒の新入生」


酒蔵では10月頃から酒を仕込み、約2か月で酒が完成します。これをしぼって、火入れせずに生のまま出荷するのが「しぼりたて」。出回る時期は12~3月で、日本酒を醸造している限られた時期だからこそ楽しめるお酒です。
しぼられた後まもなく出荷されるので、その味わいはフレッシュそのもの。華やかで清々しい香りが立ち、溌剌とした味わいが魅力。人間にたとえると、新入生や新入社員のような若々しいイメージのお酒です。

「初揚げ」としぼりたての違い

しぼりたての中でも、最も早くしぼられる酒を「初揚げ」といいます。つまり、その年の秋に仕込んで、初めてしぼったときの日本酒のことです。
この初揚げがしぼられると、蔵人たちはささやかな宴を開き、出来栄えを確かめ、初揚げが無事に迎えられたことを祝います。

本来は蔵人だけにふるまわれる酒ですが、酒蔵によっては限定販売していることもあります。初物は縁起がいいとされるので、人気で手に入りにくいかもしれませんが、飲むことができれば1年の幸先のよいスタートが切れることでしょう。

しぼりたての飲み方

本来のしぼりたては一度も火入れをしていない「しぼりたて生酒」。華やかで瑞々しく清々しい香りが立ち、溌剌とした味わいが特徴で、香りや味にもインパクトがあります。その良さをそのままに生かすにはキリッと冷して飲むのがおすすめです。
とてもデリケートなお酒なので、保管温度が高いと香味が変化しやすいため、購入したら必ず冷蔵管理してください。フレッシュさを楽しみたいときはすぐに飲み切りましょう。

また、しぼりたては加水しない原酒であることが多く、アルコール度数が高め(17~18度)になっています。口あたりがよく美味しいので、つい飲み過ぎてしまいがちですが、合間に「和らぎ水」を飲んだりして、ペースを調整してくださいね。

しぼりたての変化を楽しむ

しぼりたての変化のしやすさを利用した楽しみ方もあります。生酒は酵素の働きによって、でんぷんが糖に、たんぱく質がアミノ酸に分解され、熟成が進みます。次第に甘みが増し、香りはまろやかになり、トロみも出てきます。

試しに、手頃な4合瓶(720ml)を、1週間あけて3~4回に分けて飲んでみて、味の変化を比べてみてはいかかでしょう。次第に溌剌とした味わいは、まろやかになっていきます。
生酒が日々変化する「生きもの」であることが感じられ、日本酒の新たな魅力を発見できるはずです。

しぼりたてに合う料理

華やかで清々しい香りと溌剌とした味わいが、しぼりたての魅力。口の中に含んだ瞬間に爽やかな香りが広がり、舌に弾むような刺激が感じられます。まさに、できたてのこの時期しか味わえない生き生きとした日本酒です。
相性の良い料理は、やはり加熱していないフレッシュなもの。酢の物やサラダ、モッツアレラなどのフレッシュチーズや生ハムなどの前菜一般とも合います。素材本来の味を生かしたシンプルな料理と味わえば、より風味を引き立ててくれますよ。

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